梅雨明けを待って東北に行ってきた。今回は師匠が突如同行したいと言い出したが、そんな勝手な行動を奥様が許すはずもなく、出発3時間前に断念。一人旅となった。何ヶ月も竿(ロッドではない)を握っていない師匠の地団駄はマグニチュード6.5を記録した。「おいさんの分も釣ってくるからよう」と優しく慰めると師匠の悔し涙は警戒水位を突破した。
8月1日 下北半島 奥戸(おこっぺ)川
例によって下北から入り、何度か来た奥戸川にテントを張った。確かに何度か来たのだがこれまでは餌釣りである。フライでこの川に入るのは初めてだ。
前日夕暮れにテントの近くで呆れるくらいのおびただしいライズがあったが、この正体は10cmくらいの小さなヤマメ。おこちゃまを相手にしてもしょうがないので上流に上がった。
ぽつりぽつりとフッキングするのだが、どれも20cmクラス。大物ってわけには行かない。放流した物が多いのだろうが、まあまあきれいなイワナ、ヤマメたちである。
ガリガリに痩せ細った25cm位のイワナが釣れた。片目が潰れている。餌が捕れないのだろう。「釣り人の手によるものではないだろうな」と思いつつ「しっかり生きてくれ」と願ってリリースした。
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8月2日 易国間川
隣の目滝川には何回か入っていたので来たことがあるような気がしていたのだが、実は初めての川だった。フライで釣るにはこちらの方がいいかも知れない。それなりの川幅があり、ロッドが振りやすい。
前日と同様20cm強のヤマメが主体。何度かエルクヘア・カディスをくわえてくれた。まあこんなもんだろうと思っていたら、突然足元で巨大な黒い影が動いた。完全に尺をこえている。
そう。この川の本当の主役達は私のフライなんぞには見向きもしないのである。
午前中で下北を後にして、初日のねぶたを見に青森市まで下った。
車をとめるところを確保するために明るい内に市内に入ったが、明るいところで見るねぶたってテレビで見ていた程の迫力がない。「こんなに小さかったの?」てな感じである。
ところが夜になって灯りが入るとイメージは一新する。太鼓、囃子の迫力も加わって、テレビで感じていた迫力なんて消し飛んでしまう程である。短い夏のたった数日間に集中するエネルギーのすごさ。
東北の夏は熱い。


8月3日 秋田県 生保内川、斉内川
東北の夏は暑い。
ラジオ情報では東京より1〜2℃暑いみたいだ。フェーン現象で熱風が吹き込んでいるようだ。熱帯夜からは逃れたが昼間の暑さからは逃れられないのか。
岩井渓一郎師のビデオで知った秋田県生保内川に来てみた。これはいい川みたいだ。みたいなんだけどダメなのだ。フェーン現象で強風が川に沿って吹き下ろしてきていて、ラインが全く飛ばない。
車内でふて寝。
また来よう。
午後から南に下って斉内川に入った。
下北の「海から2kmで即源流」みたいな川もいいが、懐の深い、絶景のつづく秋田の川はこれまたいい。
しばらく魚の姿はなかったが、ここだったら川にいるだけで満足。
水面が穏やかな淵では全く反応無し。流れの変化が大きいところで突然出た。でもネットにはおさまらず....くやしい!
目の前に10m位の巨岩が立ちふさがり、遡行は終了。両側が絶壁でこれ以上は登れない。その岩の許、尺イワナがすうーっと横切っていく。あのねえ、さっきフライを落としたじゃない。なんでそこまでバカにするの?